海外市場が描く「円の弱気シナリオ」とキャリートレード再浮上の真相
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皆さん、こんにちは!
2025年もいよいよ終わりを迎えようとしていますが、為替市場では「円の独り負け」とも言える状況が続いています。
12月に日本銀行が政策金利を0.75%へと引き上げたにもかかわらず、円安の流れは止まるどころか、海外市場ではさらなる「円売り」への期待が高まっています。
足元のドル円(USD/JPY)は、156円台前半で推移しており、投資家の視線は早くも2026年の「160円突破」に向けられています。
この記事では、
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なぜ日銀が利上げしてもドル円は156円台まで上昇したのか?
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JPモルガンやBofAが予測する「2026年の円安シナリオ」の根拠
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再び注目を集める「円キャリートレード」とは何なのか?
について、FX初心者の方にも分かりやすく、かつ相場の本質を突いた視点で解説していきます。この記事を読めば、今の円安が単なる一時的なものではない理由が見えてくるはずです。
1. ドル円は156円台前半で推移:日銀利上げの「限界」を露呈
まず、現在のドル円相場の状況を整理しましょう。
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現在のレート:ドル円は156円台前半(156.20円付近)で推移しています。
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値動きの背景:12月19日の日銀会合で金利が0.75%に引き上げられた直後、一時157円台後半まで円安が進む場面がありました。現在は少し落ち着いたものの、依然として高値圏にあります。
なぜ利上げしても円安なのか?
本来、金利が上がればその国の通貨(円)は買われるはずです。しかし、今回の利上げは市場から「これだけでは不十分」と見なされました。
海外投資家は、日銀が利上げをしても日本の「実質金利(金利から物価上昇率を引いたもの)」が依然として大幅なマイナスであることを冷徹に見ています。つまり、お金を円で持っているよりも、物価の上がり方のほうが早いため、円の価値が目減りし続けている状況なのです。
2. 海外市場が円を「弱気」に見る4つの構造的理由
JPモルガン・チェースをはじめとする海外の金融機関は、円に対して非常に厳しい見方(弱気)を崩していません。その理由は、一過性のニュースではなく、日本の「構造的な弱さ」にあります。
① 日米金利差の「絶対的な壁」
日銀が0.75%に上げたとしても、アメリカの金利(約4.0%前後)との差は依然として巨大です。投資家にとって、「利息の付かない円」を売って「利息がたっぷり付くドル」を買うという判断は、合理的で抗いがたい選択です。
② 家計と企業による「円脱出」
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新NISAによる海外投資:日本の個人投資家が投信などを通じて海外株式を買う動きは衰えず、年間で約9兆円規模の円売り(外貨買い)が発生しています。
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企業のM&A(合併・買収):日本企業が成長を求めて海外企業を買収する際、巨額の円を売って外貨を用意します。この「直接投資」は金利差に関係なく安定して続いており、円の下値を叩き続けています。
③ 財政主導のインフレリスク
高市政権による積極財政(21兆円規模の補正予算など)により、日本の借金が増え、それがインフレを加速させるのではないかという懸念が円を安くしています。
④ 「トランプ・トレード」の不透明感
米国の次期政権による関税政策などが、世界経済やドル相場にどう影響するか不透明なことも、安全資産としての円の魅力を削いでいます。
3. プロの予測:2026年に向けた円安ターゲットは「160〜165円」
エコノミストたちは、2026年にかけて円がさらに下落すると予想しています。
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JPモルガン・チェース:2026年末までに160円超を予想。日銀の慎重な姿勢が円を押しとどめると見ています。
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BofA(バンク・オブ・アメリカ):構造的な資本流出が止まらない限り、円安基調は揺るがないと指摘。
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ふくおかフィナンシャルグループ(佐々木融氏):さらに弱気の165円を予想。米国の利下げがほぼ終了したと見れば、ドルの強さが再認識されるとしています。
一方で、ゴールドマン・サックスは「10年後には100円に戻る」という超長期的な円高シナリオも示していますが、これはあくまで遠い未来の話。足元の1〜2年は、「円安の波」が続くというのが海外勢のメインシナリオです。
4. 徹底解説:再浮上した「円キャリートレード」の正体
今、円安に拍車をかけている最大の要因の一つが「円キャリートレード」の再燃です。
キャリートレードとは?
簡単に言うと、「金利の低い通貨で借金をして、金利の高い通貨で運用する」投資手法のことです。
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円を借りる:金利が0.75%と圧倒的に低い「円」を借ります。
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外貨を買う:借りた円を売って、ブラジル・レアルやトルコ・リラ、あるいは米ドルなどの高金利通貨を買います。
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利息の差(スワップポイント)を稼ぐ:例えば日本の金利0.75%とアメリカの金利4.0%の差である「約3.25%」の利息を毎日受け取ることができます。
なぜ今、再浮上しているのか?
先週の日銀会合で、植田総裁が「次回以降の利上げを急がない」というニュアンスを見せたことがきっかけです。
投資家は「円の金利はしばらく低いままだから、安心して円を借りていい(円を売っていい)」と判断しました。
実際、レバレッジドファンド(投資信託やヘッジファンドなど)の円に対する売り越しポジションは、ここ半年で最大級のレベルに達しています。
5. 本日の重要トピックまとめ
現在のマーケット環境を「海外の目」で整理すると以下のようになります。
| 注目項目 | 内容と市場の反応 | 影響レベル |
| ドル円の現在地 | 156円台前半。 利上げ効果を打ち消す円売り圧力。 | ★★★ |
| 海外勢の視点 | 圧倒的な円弱気。 構造的な資本流出が止まらない。 | ★★★ |
| 2026年予想 | 160円〜165円。 多くの大手銀が円安加速を予測。 | ★★★ |
| キャリートレード | 活発化。 低金利の円を売る動きが相場の重し。 | ★★★ |
| 介入リスク | 片山財務相らのけん制。介入だけでは流れは変わらないとの見方。 | ★★☆ |
6. FX初心者が来年に向けて意識すべきこと
「日銀が利上げをしたから円高になるはず」という思い込みは、今の相場では非常に危険です。
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ファンダメンタルズ(基礎条件)を見る:日本の金利が多少上がっても、他国との差が縮まらなければ円安は続きます。
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海外勢の動きを追う:日本のニュースだけでなく、JPモルガンなどの外資系金融機関が「円をどう評価しているか」に注目してください。
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キャリー需要を意識する:円安が進む際、その裏で「スワップポイント狙い」の巨額の資金が動いていることを忘れないでください。
最後に
海外市場は「円」を、もはや安全資産ではなく「金利を稼ぐための借金用の通貨」として見ている側面があります。政府による為替介入が入ったとしても、それは一時的な「値動きをならす(スムーズにする)」程度にしかならず、大きな円安の流れを変えるのは容易ではないというのが、今の残酷な現実です。
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