ドル円152円台!市場予想超えの雇用統計と「90万人消失」の年次改定を徹底解説

 


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皆さん、こんにちは!

2026年2月12日、為替市場はまさに「情報の爆風」が吹き荒れる一日となりました。

昨夜、ドル円は152円台半ばまで下落。

先週の衆院選直後に157円台まで円安が進んでいたのが嘘のように、わずか3日間で4円以上の「円高・ドル安」が進行しています。

「アメリカの雇用統計が強かったのに、なぜ円高なの?」

「過去のデータが下方修正されたってどういうこと?」

投資初心者の方でも、昨夜の複雑な値動きの裏側を完璧に理解できるよう、予想を上回る雇用統計の「表の顔」と、過去の雇用を全否定した年次改定の「裏の顔」を分かりやすく解説します!


1. ドル円は「152円台半ば」へ:歴史的円高ラッシュの現在地

まず、現在のドル円相場の衝撃的な現在地を確認しましょう。

  • 現在のレート:ドル円は一時 152.56円 付近まで下落。

  • 値動きの背景

    先週末の衆院選で「高市自民党」が圧勝したことで、当初は円安が進みました。
    しかし、週明けから投資家たちが「円安に賭けていたポジション」を一斉に決済(円の買い戻し)したことで、急激な逆回転が起きています。

市場関係者は、今回の動きを「高市トレードの巻き戻し」と見ています。

衆院選という巨大なイベントが終わり、「事実で売る(利益確定)」という動きに、昨夜のアメリカの重要指標が重なり、ボラティリティ(変動幅)が爆発したのです。


2. 雇用統計は「爆強」だった? 13万人増のサプライズと市場の困惑

昨夜(2月11日)22:30、延期されていた1月の米雇用統計がついに発表されました。

その数字だけを見れば、本来は「猛烈なドル買い(円安)」になってもおかしくない内容でした。

📊 1月 米雇用統計の結果

項目 今回の結果 市場予想 前回
非農業部門雇用者数 +13.0万人増 (大幅上振れ) +6.5万人増 +4.8万人増
失業率 4.3% (改善) 4.4% 4.4%
平均時給(前月比) +0.4% (堅調) +0.2% +0.3%

初心者のための用語解説:非農業部門雇用者数(NFP)

アメリカの会社員が先月よりどれだけ増えたかを示す、FX市場で最も動く指標。 

今回は予想の2倍もの人が雇われていたことが判明しました。

なぜドルが上がらず、逆に「円高」になったのか?

発表直後、ドル円は一瞬154円台へと跳ね上がりました。

しかし、その後すぐに失速し、152円台まで掘り下げました。

その理由は、同時に発表された「年次改定」という恐ろしいデータにあります。


3. 91万人の雇用が消えた? ベンチマーク年次改定の衝撃

昨夜の相場の「真の主役」は、1月の雇用者数ではなく、こちらのデータでした。

⚠️ 年次ベンチマーク改定とは?

米労働統計局(BLS)が、過去1年間(今回は2024年4月〜2025年3月)のデータをより正確な行政記録に基づいて「答え合わせ」する作業です。

  • 衝撃の結果

    過去1年間の雇用者数が、当初の発表よりも合計で約91万1000人も少なかったことが確定しました。

  • 月平均の修正

    これまで「月平均4.9万人増」と言われていた2025年の雇用が、実は「月平均1.5万人増」しかなかったという「ほぼゼロ」に近い水準へ下方修正されました。

市場参加者の見方

「1月の13万人増は立派だが、過去のデータがこれだけデタラメ(過大評価)だったのなら、結局アメリカの労働市場はボロボロじゃないか!」という不信感が広がりました。

これが「ドル売り・円買い」の強力なエネルギーとなり、ドル円を再び152円台へと叩き落としたのです。


4. マイランFRB理事の発言:強い数字でも「利下げは続ける」

この「強弱入り混じる」雇用統計を受けて、FRB(連邦準備制度理事会)のマイラン理事が非常に重要な発言を行いました。

🕊️ 「依然として利下げの理由は多い」

マイラン理事は、1月の雇用統計が強かった後も、ハト派(利下げ推進派)としての姿勢を崩しませんでした。

  • 理由

    1. 「今回の数字は肯定的だが、供給サイド(AIによる生産性向上など)の改革が金利低下を可能にする」

    2. 「住宅インフレが鈍化しており、金融緩和の余地はまだある」

  • 市場の反応

    「FRBメンバーの中に、強い数字が出ても利下げを諦めていない人がいる」という安心感が広がり、米長期金利の低下(ドル安)を後押ししました。


5. 三村財務官の「沈黙戦略」:円高でもガードは下げない

ドル円が152円台という「円高」方向に振れている中、日本の通貨当局も動きを見せています。

💴 「一切ガードは下げていない」

日本の三村淳財務官は本日、記者団に対し、円高局面でも引き続き「臨戦態勢」であることを強調しました。

  • 発言のポイント

    「レートチェックについてはお答えしないが、引き続き高い緊張感を持って市場を注視している」

  • プロの解釈

    円安の時は「円買い介入」を警戒させますが、円高の今でも「いつでも動ける準備はできている」と発言することで、投機筋に「油断して無理な取引をするな」と釘を刺した形です。


💡 まとめ:現在の相場で初心者が意識すべきこと

昨夜のイベントを経て、ドル円相場のルールが少し変わりました。

要素 状況 ドル円への影響
1月の雇用統計 13万人増(強い) ドルの下支え要因。
年次改定(過去分) 91万人減(絶望的) 長期的なドルの重石。
利下げ予想 初回は7月に後ずれ 短期的にはドル高だが、限界あり。
日本円の動向 高市トレードの逆回転 円が買われやすい(円高)。



🚀 初心者へのアドバイス

  1. 152円台は「重要な分岐点」:ここを守れるなら自律反発が期待できますが、割り込むと150円の心理的節目が見えてきます。

  2. CPI(13日)への警戒:明後日のCPI(消費者物価指数)が弱ければ、昨夜の「雇用不信」と重なって、さらなる円高加速の恐れがあります。

  3. 「数字の裏」を読む癖を:雇用統計が「強い」からといってすぐに「買い」を入れるのではなく、今回のように改定値などの「裏データ」が相場を支配することがあると覚えておきましょう。

 

最後に

2026年2月の相場は、1月の政治ドラマに続き、経済データの「信頼性」という新しいテーマが加わりました。

非常に難易度が高いですが、昨夜のような「事実の書き換え」を目の当たりにすることは、トレーダーとして大きな成長に繋がります。

明後日のCPIに向けて、まずは152円台の攻防を冷静に見守りましょう!






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