ドル売り要素が市場に拡散?155円台への下落と今週の「雇用統計」を徹底解説

 


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皆さん、こんにちは!

現在、ドル円は155円台後半(155.80円付近)まで下落しています。

先週の衆院選後の157円台後半から、わずか数日で2円近い「ドル安・円高」が進んだ形です。

「なぜ急にドルが売られているの?」

「中国が米国債を売っているって本当?」

「明日(2月11日)の雇用統計は何がそんなに怖いの?」

こうした疑問を抱えているFX初心者の方のために、今まさに市場に広がっている「ドル売りの正体」と、今週の最重要イベントである「雇用統計の年次改定」の注意点を、分かりやすく丁寧に解説します!


1. ドル円が155円台後半へ下落:市場に走った「3つの激震」

まず、足元のドル円相場の現在地を整理しましょう。

  • 現在のレート:ドル円は一時 155.80円 付近まで下落。

  • 値動きの背景: 先週の「自民圧勝」で始まった157円台の勢いは、週明けから失速しました。
    その背景には、アメリカ経済への「疑念」と、中国による「米国債外し」という、二つの巨大な逆風が吹いています。

なぜ今、ドルが売られているのか?

  1. 中国の米国債抑制勧告:中国当局が銀行に対し「米国債をあまり持たないように」と指示したとの報道。

  2. 米高官の「雇用減少」発言:ハセットNEC委員長による「1月の雇用はマイナスかも」という衝撃発言。

  3. 日銀の利上げ期待:4月の利上げ確率が「80%」まで上昇し、円を買い戻す動きが強まったこと。

この3つが重なり、ドルの「一人勝ち」状態が崩れ始めているのです。


2. 中国が米国債を「抑制」? ドルの一極集中が崩れる足音

昨日、最も市場を震え上がらせたのが「中国の規制当局が、国内の金融機関に対し米国債の保有を抑制するように勧告した」というニュースです。

🚨 世界最大の債権者が「ノー」を突きつける意味

中国は世界で最も多くの米国債を保有している国の一つです。

その中国が「米国債を買うな、むしろ減らせ」と言い始めたことは、ドルにとって致命的なダメージになります。

  • 市場参加者の見方: 「アメリカの借金(国債)を中国が買わなくなれば、ドルの価値は下がる可能性がある。これは単なる経済の話ではなく、米中の覇権争いが通貨の価値を直撃している」との見方が広がっています。

  • ドルの信用低下: これまで「世界で一番安全な資産」だった米国債が、政治的な理由で敬遠され始めています。
    これが、ドル円を157円から155円台へと押し下げた最大の「ドル売り材料」です。


3. 「高市長期政権」は実は「円高要因」? エコノミストの意外な指摘

日本の政治に目を向けると、衆院選での自民党圧勝が、予想外の角度から円を支えています。

💴 政治の安定が「通貨の強さ」を生む

通常、高市首相の「積極財政(バラマキ)」は円安要因とされてきました。

しかし、一部のエコノミストは「長期政権への期待が円を強くする」と指摘し始めています。

  • 理由1:不透明感の払拭: 「誰が首相になるか分からない」という不安定な状態が解消されたことは、海外投資家にとって日本市場への安心感に繋がります。

  • 理由2:日銀との連携: 高市首相は大勝後の会見で、マーケット(為替や金利)に配慮する姿勢を見せました。
    これにより、「無理な円安誘導はしないだろう」という安心感が広がり、逆に円が買われる(円高)展開となっています。

4月の利上げ確率は「80%」へ

市場は現在、日銀が4月に金利を上げる確率を80%と極めて高く見積もっています。

この「日本の金利上昇期待」が、155円台への下落を後押ししています。


4. 消費税減税は「棚上げ」? 市場が安心した理由

選挙前、最も恐れられていたのが高市首相の「消費税の一時的廃止」公約でした。

しかし、選挙が終わった今、市場の空気は変わっています。

🛡️ 優先順位の変更

エコノミストは、高市首相の真の狙いは減税よりも「安全保障」や「憲法改正」にあると分析しています。

  • 市場の解釈: 「消費税減税は選挙に勝つための『争点つぶし』だったのではないか。
    実際の実施はかなり先、あるいは慎重に進められるだろう」

  • 結果: 「日本の財政がすぐに破綻することはない」と市場が判断したことで、パニック的な円売りが収まり、円相場は落ち着きを取り戻しています。


5. 明日、2月11日は「魔の雇用統計」:年次改定の恐怖

今週最大の注意点は、明日夜に発表される1月の米雇用統計です。

今回は、普段の雇用統計とは「別物」だと考えてください。

⚠️ 「年次ベンチマーク改定」という爆弾

明日発表されるのは、1月の雇用者数だけではありません。

過去1年間(2025年3月まで)のデータの「答え合わせ(修正)」が同時に行われます。

  • 衝撃の予想: これまでの推計値が、実は91万1000人も下方修正される可能性があると言われています。

  • どういうこと?: 「アメリカの雇用は絶好調だ!」と言っていたデータの多くが、実は「間違いでした、もっと少なかったです」と修正される可能性があるのです。

ハセット委員長の「パニック防止」発言

トランプ政権のハセットNEC委員長は本日、「1月の雇用者数は、GDPの伸びと整合して『わずかな減少(マイナス)』になる可能性がある」と、あらかじめ市場に予防線を張りました。

  • 市場の反応: 「政府の高官がマイナスを想定しておけと言うなんて、相当悪い数字が出るのではないか?」と、ドルを売る動きが加速しています。


6. ドルの信認が揺らいでいる? ボスティック総裁の警告

退任を間近に控えたアトランタ連銀のボスティック総裁も、ドルの将来について不穏な発言をしています。

🌊 「信認を問う小さな波紋」

ボスティック総裁は、「以前は疑問が生じていなかった場所で、ドルへの信認が問われ始めている」と語りました。

  • 背景: 欧州を訪問した際、投資家から「まだ米国を信じていいのか?」という質問を何度も受けたと言います。

  • 市場への影響: 米中対立、財政赤字、そして中央銀行への政治圧力。
    これらが重なり、「ドルを一番に持っておく時代」が終わり始めているのではないかという疑念が、長期的なドル安圧力(ドル売り)として機能しています。


7. トランプ大統領とウォーシュ氏:15%成長の「プレッシャー」

トランプ大統領は本日、次期FRB議長に指名したウォーシュ氏について、驚きの発言をしました。

🚀 「成長率15%も可能だ」

トランプ氏は、「ウォーシュ氏が能力通りに仕事をすれば、経済成長率は15%に達する」と語りました。

  • 現実との乖離: 米国の平均成長率は2.8%程度。
    15%というのは、新型コロナ明けの特殊な時期を除けばほぼ不可能な数字です。

  • 市場の懸念: 「トランプ氏は、ウォーシュ氏に無理やり金利を下げさせて、無理やり景気をふかそうとしているのではないか? それは強烈なインフレを招き、結局はドルの価値を破壊するのではないか?

この「政治による中央銀行への過度な要求」が、ドルの長期的価値に疑問を投げかけ、今のドル売りを助長しています。


💡 まとめ:今週のトレード・チェックリスト

  1. 中国の米国債売り:これが続く限り、ドル円の上値は157円で重くなります。

  2. 明日(2/11)22:30は最大警戒:雇用統計の「下方修正」が100万人規模になれば、ドル円は一気に154円台へ急落するリスクがあります。

  3. 日銀の4月利上げ:この織り込みが100%に近づくほど、円は買われやすくなります。


🚀 初心者への最終アドバイス

「雇用統計の結果が出るまで、ドル円は下がりやすい(ドルが売られやすい)」という地合いを意識しましょう。

もし明日の数字がハセット氏の言う通り「減少(マイナス)」であれば、一瞬でレートが数円飛ぶ可能性があります。 

今夜から明日にかけては、「大きなポジションを持たず、嵐が過ぎるのを待つ」のが、最も賢いトレーダーの立ち回りです。







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ドル円をメインに分析解説を行っております。
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