「中東有事後の市場」スタートとプロが見る今後の相場シナリオ ――イラン軍事攻撃でドル円156円台後半へ

 


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皆さん、こんにちは。

2026年3月2日、週明けの金融市場は、歴史に刻まれるレベルの「激震」と共に幕を開けました。

先週末、米国とイスラエルによるイランへの大規模な軍事攻撃、そしてイラン最高指導者ハメネイ師の死亡という衝撃的なニュースを受け

本日月曜日の東京市場は日経平均株価が1,200円超の暴落

為替市場ではドル円が一時156円台後半まで急上昇する、極めて緊迫したスタートとなっています。

「有事の円買いは起きないの?」

「なぜドルが買われているの?」

「これから戦争が長引いたらドル円はどうなる?」

こうした不安や疑問を抱えているFX初心者の方のために、今まさに起きている「地政学リスクの爆発」が相場に与えている影響と

世界中の投資家・エコノミストが描いている「これからのシナリオ」を徹底解説します!


1. ドル円は「156円台半ば」で推移:有事でも「円安」が進む異常事態?

まずは、本日3月2日午前の為替相場の現在地を整理しましょう。

  • 現在のレート:ドル円は一時 156円80銭付近 まで上昇。

  • 値動きの背景

    通常、戦争やテロなどの「地政学リスク」が起きると、安全資産である「日本円」が買われ、ドル円は下がる(円高になる)のが定石です。
    しかし、今回は「リスク回避のドル買い」が円買いを上回る、特殊な動きを見せています。

なぜ「円高」ではなく「ドル高(円安)」なのか?

FX初心者が混乱しやすいポイントですが、今回の理由は明確です。

  1. 原油高への恐怖:イラン情勢の悪化 = 原油が日本に入ってこなくなる(価格が上がる)
    日本はエネルギーを輸入に頼っているため、原油高は「日本円の価値を下げる」要因になります。

  2. ドルの圧倒的軍事背景:トランプ大統領が「軍事的に圧倒する」と宣言している中、最終的に強いのは「世界最強の軍隊を持つ国=アメリカの通貨(ドル)」であるという、究極の質への逃避が起きているからです。




2. 米国・イスラエルによるイラン攻撃:ハメネイ師死亡の衝撃

昨日のニュースを振り返りましょう。この出来事がすべてのトレンドを破壊しました。

🚨 攻撃の規模とハメネイ師の死亡

2月28日から始まった攻撃で、米国・イスラエル連合軍はイラン全土の約500の目標を空爆。

  • トランプ氏の投稿: 「歴史の中で最も邪悪な人物の一人(ハメネイ師)が死んだ。
    必要な限り、爆撃は中断なく続く」と断言。

  • イランの被害: 革命防衛隊の施設や防空網が壊滅。
    イラン国営メディアも指導者の死を認め、40日間の服喪期間に入りました。

🔥 イランの報復と「米兵の死」

イランも即座に反撃。イスラエルや、米軍が駐留するサウジアラビア、UAE(ドバイ)などにミサイルを発射しました。

  • 最悪のニュース: この報復により米兵3人が死亡。トランプ氏は「最も苛烈な打撃を与える」と報復を誓っており、紛争が数週間〜数ヶ月単位で長期化するリスクが高まっています。


3. 「質への逃避(フライト・トゥ・クオリティ)」:ドルの独り勝ち

市場には現在、「質への逃避」という現象が起きています。

🔍 「質への逃避」とは?

不確実性が高まったとき、投資家が「最も信頼できる(質が高い)資産」に資金を避難させることです。

  • 今回の主役は「ドル」

    ドイツ連邦銀行(ナーゲル総裁)は「ドルの安全資産としての地位に疑念が出ている」と警鐘を鳴らしていますが、市場の実需は逆です。
    現金、それも最強の軍事力に裏打ちされたドルを手元に置きたいという心理が、ドルを主要10通貨の中で最強に押し上げています。

一方で、スイス・フランも「中立国の通貨」として買われていますが、日本円は「原油高による経常収支の悪化」という弱点を突かれ、安全資産としての輝きを失いつつあります。


4. プロの視点:ウォール街やエコノミストたちの相場予想

このイラン危機を、世界のプロたちはどう見ているのでしょうか。

① 井口慶一氏(りそなHD): 短期は円売り、長期は円買い

「短期的には原油高への懸念から円が売られやすい。
しかし、世界的な株安が本格化すれば、最終的にはリスク回避の円買いが強まるだろう。
2003年のイラク戦争時の混乱を想定し、両方向の動きに備えるべきだ」

② ジョン・ブリッグス氏(ナティクシス): 安全資産が第一

「トレーダーの戦略は『まず安全資産(ドル・国債)を買い、細かいことは後で考える』だ。報復の規模が市場の想定を超えており、米国債利回りはさらに低下(価格は上昇)するだろう」

③ ナーゲル独連銀総裁: ドルの弱気転換

「国際投資家の信認低下が続くため、当面はドルの弱さが続く可能性がある。
ドルの避難先としての地位は揺らいでいる」

※注意:これはヨーロッパ側の見方であり、足元の「ドル高」とは矛盾していますが、「戦争が長引いてアメリカの負担が増えればドルも危ない」という長期的な警告です。


5. 今後の鍵を握る「トランプ」と「スターマー」の発信

これからの相場を考える上で、絶対に外せないのが政治リーダーたちの言動です。

🇺🇸 トランプ大統領: 「全力継続」

トランプ氏は「すべての目標を達成するまで爆撃を続ける」と述べています。
これは、「中東の再編」が完了するまで相場のボラティリティ(乱高下)は収まらないことを意味します。

🇬🇧 スターマー英首相: 「米軍への基地提供」

スターマー首相は、イラン攻撃のためにイギリスの軍事基地(ディエゴガルシア等)を米軍が使用することを認めました。

  • 市場の解釈: 「これはアメリカ一人の戦いではなく、西側諸国の連合軍としての動きだ」
    これにより、地政学リスクの範囲が中東だけでなく、グローバルな広がりを持つことが確定しました。


💡 まとめ:初心者のためのサバイバル戦略

現在のドル円156円台は、まさに「火薬庫の上」にあります。

注目要素 今後の予測 ドル円への影響
ホルムズ海峡 実質封鎖中。 長引けば原油100ドル超。 猛烈な円安要因。
日銀・氷見野副総裁 本日の講演で利上げを匂わせるか。 利上げなら一時的な円高。
米兵の死傷者数 報復の連鎖が止まらなくなる。 ドル買い・円買いの乱高下。
ビットコイン 換金売りで急落。 リスクオフの象徴。

🚀 初心者へのアドバイス

  1. 「成り行きエントリー」は避ける: 窓開けや急変動が激しいため
    狙った価格から大きくズレて約定するリスクが高いです。

  2. ポジションを小さく保つ: 1分で1円動く相場です。
    普段の半分、あるいは3分の1のロットで「生き残ること」を最優先してください。

  3. 「サンデードル」の誤解を解く: 週末に価格が暴落しなかったのは
    ドルの強さが円買いを相殺したからです。
    決して「安心」という意味ではありません。


最後に

2026年3月、私たちは「新しい冷戦」から「新しい熱戦」への転換点にいます。

為替相場はこれまで経験したことのない、「エネルギー価格」と「軍事力」に支配されるステージに入りました。

まずは、本日行われる日銀・氷見野副総裁の講演に注目しましょう。

政府から「金利を上げるな」という圧力が強まれば、ドル円は一気に160円を目指すかもしれません。

冷静に、一歩引いた目線でこの激動を乗り越えていきましょう!






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ドル円をメインに分析解説を行っております。
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