中東情勢の余波でドル円157円突破!各国で後退する「利下げ観測」とその裏側を徹底解説

 


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皆さん、こんにちは。

2026年3月3日、為替市場は「オイルショックの再来」と「中央銀行の豹変」という、二つの巨大な波に飲み込まれています。

現在、ドル円は一時157円台後半(157.75円付近)まで急騰しました。

先週までの「いつ利下げが始まるか」という和やかなムードは一変し、中東での大規模な軍事衝突が世界のインフレ懸念を再燃させています。

「なぜ有事なのに円高ではなく円安なの?」

「ホルムズ海峡が閉まると私たちの生活やFXにどう響く?」

「アメリカやヨーロッパはもう金利を下げないの?」

こうした疑問を抱えているFX初心者の方のために

今まさに世界で起きている「地政学リスクとインフレの相関関係」をどこよりも分かりやすく徹底解説します!


1. ドル円が「157円台後半」へ急騰:有事のルールが変わった?

まず、現在のドル円相場の衝撃的な現在地を整理しましょう。

  • 現在のレート:ドル円は一時 157.75円 まで上昇(前営業日比で約1.1%の円安)

  • 値動きの背景

    通常、世界で戦争が起きると「安全資産の円」が買われてドル円は下落(円高)するのがこれまでの常識でした。
    しかし、今回のイラン危機では「圧倒的なドル買い」が起きています。

  • 市場の心理

    マネックスのトレーダー、アンドリュー・ハズレット氏は「究極の避難先は円ではなくドルだ」と指摘しています。
    軍事力で圧倒するアメリカの通貨「ドル」を、現金として手元に置いておきたいという「質への逃避(フライト・トゥ・クオリティ)」が157円台への急騰を招きました。



2. 【徹底解説】イランを巡る中東情勢:各国の本音と市場の困惑

先週末から始まった米国・イスラエルによるイラン攻撃。

事態は想像を絶するスピードで悪化しています。

🚨 指導者の死と終わりの見えない戦闘

2月28日の空爆により、イランの最高指導者ハメネイ師が死亡しました。
これに対し、トランプ米大統領は「目標達成まで攻撃を続ける」と宣言しています。

  • トランプ氏の目標: 核開発の阻止、ミサイル拠点の壊滅、そしてイラン政権の打倒(国民による政府奪還)を掲げています。

  • 各国の見方: 中国は「受け入れられない」と非難。
    一方でイギリス(スターマー首相)は米軍への基地提供を認めるなど、西側諸国が米国の軍事行動を支える構図が鮮明になっています。

📊 市場参加者の見方: 「地政学」より「原油」

投資家たちは「誰が勝つか」よりも、「この戦争がどれだけ長く続き、インフレをどれだけ悪化させるか」に全神経を集中させています。


3. ホルムズ海峡の「実質閉鎖」:原油価格100ドルへのカウントダウン

今、トレーダーが最も恐れている言葉が「ホルムズ海峡」です。

⚓ 現状はどうなっている?

世界の原油の約5分の1、液化天然ガス(LNG)の多くが通過するこの要衝が、現在実質的な封鎖状態にあります。

  • 原油価格の暴騰: 北海ブレント原油は一時82ドルを突破。
    トランプ氏が「4〜5週間の戦闘」を想定していることから、長期化すれば1バレル=100ドルも現実味を帯びてきました。

  • 日本への直撃: 日本は原油の多くを中東に依存しています。
    海峡が閉まれば、日本に油が入ってこなくなる = 「円」の価値が暴落する、というロジックでドル円が買われています。


4. 【衝撃】世界中で「利下げ観測」が霧散:インフレ再燃の恐怖

原油高がもたらす最大の悪夢、それがインフレ(物価高)の再加速です。

これにより、各国中央銀行のカレンダーが白紙に戻されました。

📉 急激に後退した「利下げ」の夢

つい先週まで「今年は何度も金利が下がる」と喜んでいた市場ですが、一気に冷や水を浴びせられました。

中央銀行 先週の予想 今日の予想(織り込み)
FRB(アメリカ) 年内3回の利下げ(50%) **年内3回はわずか20%**に急落
英中銀(イギリス) 年内3回の利下げ期待 3月利下げ確率は80% → **60%**へ
ECB(欧州) 順調な利下げ軌道 利下げ幅の織り込みはほぼ消滅

🎙️ イエレン前財務長官の警告

イエレン氏は、「原油高が続けば、FRBは従来よりも利下げに対して一段と慎重(据え置き)になるだろう」と断言しました。

さらに、トランプ政権の関税措置がインフレを0.5ポイント押し上げていることも指摘。
「物価が下がらないなら、金利は下げられない」という厳しい現実を突きつけています。


💡 初心者のためのトレード・チェックリスト:今、何をすべきか?

現在の相場は、通常の経済学が通用しない「有事モード」です。

  1. 「ドル安」を期待しない

    JPモルガンなどは長期的にはドル安を予想していましたが、現在は「エネルギー供給ショック」という最大のドル買い要因が発生しています。
    157円台は単なる通過点かもしれません。

  2. ISM製造業指数の「仕入れ価格」に注目

    昨夜発表された指標で、仕入れ価格が2022年以来の高水準に急上昇しました。
    これは「これからさらに物価が上がる」という強力なサインです。

  3. ゴールド(金)は「ヘッジ」として保有

    金利が上がると金は下がりますが、原油ショックの局面では「規律ある分散手段」として金が買われやすいです。


📊 今後のドル円レンジ予測:結果ごとのシナリオ

シナリオ 条件 ドル円のターゲット
猛烈な円安 ホルムズ海峡が完全に封鎖され、原油100ドル超え。 160.00円 〜 165.00円
高止まり 戦闘は続くが、サウジなどの増産で原油高が落ち着く。 155.00円 〜 158.00円
円高への反転 奇跡的な停戦合意、あるいは世界同時株安(パニック)。 150.00円 〜 153.00円


最後に

2026年3月。
私たちは「戦争」が通貨の価値をこれほどまでに残酷に書き換える瞬間を目の当たりにしています。

FX初心者の皆さんは、「金利差」だけでなく「エネルギーの価格」がドル円を動かす主役になったことを肝に銘じてください。

今は無理に大きなポジションを持たず、まずは3月6日の米雇用統計が、この中東混乱の中でどう発表されるかを待つのも、立派な戦略です。






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略歴:管理人はファンダメンタルズ分析をメインとするトレーダー
ドル円をメインに分析解説を行っております。
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