米CPIはインフレ緩和を示すも市場は「無視」?イラン戦争と原油供給の危機を徹底解説

 


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皆さん、こんにちは!

2026年3月12日、為替市場は「過去のデータ」よりも
「今起きている有事」を優先する、極めて特殊な局面にあります。

現在、ドル円は一時159円台前半まで円安が進行しました。

昨夜発表された米国のインフレ指標(CPI)は、本来ならドル安を招くような
「物価上昇の緩和」を示していましたが、市場はこれをほとんど無視。

投資家の視線は、依然として燃え上がる中東情勢と
その動脈であるホルムズ海峡に釘付けとなっています。

「物価が下がったのになぜドルが下がらないの?」

「IEAが石油備蓄を出すのに、なぜ原油価格は上がるの?」

「これから160円を突破しちゃうの?」

こうした疑問を抱えているFX初心者の方のために
昨夜の指標結果の「裏側」と、世界各国のリーダーたちが発する
「最新メッセージ」から読み解く今後の戦略をどこよりも分かりやすく解説します!


1. ドル円一時159円台へ:有事のドル買いが止まらない「現在地」

まずは、足元のドル円相場の状況を整理しましょう。

  • 現在のレート:ドル円は一時 159.04〜10円付近 まで上昇。

  • 値動きの背景

    1. 地政学リスクの継続:イラン情勢の先行きが不透明なため
      究極の安全資産である「ドル」への資金集中が続いています。

    2. 米金利の上昇:アメリカでアマゾンなどによる超大型の社債発行が行われ
      需給の関係から米長期金利が上昇したこともドル買いを後押ししました。

  • 市場の心理

    「159円」という数字は、日本の財務省による為替介入(実弾)が意識される極めて危険な水準です。
    しかし、中東からの原油供給不安(日本への打撃)が強すぎるため、介入への警戒を上回る「円売り」が出ています。



2. 【徹底解説】昨夜の米CPI:インフレ緩和でも市場が「無反応」だった理由

昨夜(3月11日)21:30、世界が注目する2月の米消費者物価指数(CPI)が発表されました。

📊 2月 米CPIの結果

項目 今回の結果 市場予想 評価
総合CPI(前年比) 2.4% 2.4% 予想通り(1月から横ばい)
コアCPI(前年比) 2.5% 2.5% 予想通り(緩和傾向)

初心者のための用語解説:コアCPI

変動の激しい食品やエネルギーを除いた物価。 

FRBが金利を決める際に最も重視する「物価の真の実力」です。

なぜ市場は反応しなかったのか?

答えはシンプルです。
「このデータはイラン戦争が始まる前のものだから」です。

  • 鮮度の欠如:2月のCPIデータは、2月28日に始まった米国・イスラエルによるイラン攻撃の「前」の状況を反映しています。

  • 市場の見方: 「2月までは物価が下がっていて安心だったね。でも、今の原油高を反映した3月分以降は、また物価が跳ね上がるんでしょ?」と投資家は考えています。

  • 結論: 昨夜のCPIは「一服の清涼剤」にはなりましたが
    今のドルの強さを打ち消すほどのインパクトはありませんでした。


3. イラン戦争を巡る最新の発信:トランプ氏 vs イラン指導部

戦争の行方について、両国から相反するメッセージが出ており、市場を困惑させています。

🇺🇸 アメリカ(トランプ大統領)の発信

トランプ氏は「戦争は近く終結する」と繰り返し述べています。

  • 主張: 「イランにはもはや攻撃対象が残っていない。我々は指導部を2度ノックアウトした」

  • 期待: 早期に石油制裁を解除し、米海軍が海峡を護衛することでエネルギー価格を下げようとしています。

🇮🇷 イラン側の主張

一方で、イラン側は簡単に引き下がる気配を見せていません。

  • 停戦条件: 「今後、米国とイスラエルが二度とイランを攻撃しないという米国の公式な保証」を求めています。

  • 現状: イスラエルは勝利を達成するまで攻撃を続ける姿勢を崩しておらず、交渉のハードルは依然として極めて高い状態です。


4. IEAが「過去最大の備蓄放出」を決定:それでも原油が下がらぬ理由

原油高を抑えるため、世界が動きました。
国際エネルギー機関(IEA)は、石油備蓄4億バレルの緊急放出を承認しました。

🚨 放出の効果と市場の反応

  • 規模: 2022年のウクライナ侵攻時の2倍以上という、歴史的な規模です。

  • 結果: にもかかわらず、原油価格(WTI)は1バレル=87ドル台まで逆に上昇しました。

  • なぜ?: 市場参加者はこう見ています。
    「4億バレルの放出は嬉しい。でも、ホルムズ海峡が封鎖されている期間に比べれば、1ヶ月分のバッファーに過ぎない」

    「物理的に船が通れない」という恐怖が
    政府による備蓄放出の効果をかき消してしまっているのです。


5. モルガン・スタンレーの金利予測: 利下げは「6月」か「9月」か

アメリカの大手投資銀行、モルガン・スタンレーは
この混沌とした情勢を受けてFRBの利下げ予想を発表しました。

📉 基本シナリオ

  • 時期: 早ければ6月に0.25%の利下げを開始。9月にもう一度下げる。

  • ただし: 「原油価格が戦争前の水準(70ドル台)に戻らなければ、初回の利下げは9月か12月まで遅れるだろう」と警告しています。

FXへの影響:

利下げが遅れるということは、高い金利の「ドル」が選ばれ続ける期間が長くなることを意味します。

これがドル円を158円〜159円の高い位置で維持させている理論的な裏付けです。


6. ECB(欧州中銀)の動向: 3月予測に「戦争の影響」を加味

欧州も危機感を強めています。
ECBのシュナーベル理事は、今月発表する経済予測に
イラン戦争によるエネルギー価格高騰を反映させると明言しました。

  • ポイント: 欧州は日本と同様にエネルギー輸入国です。
    インフレが再燃すれば、予定していた「利下げ」を中止し
    「利上げ」を検討せざるを得ないという、極めて難しい舵取りを迫られています。


💡 まとめ:これからのFXトレード戦略

現在の相場をまとめ直し、初心者が意識すべきポイントを整理します。

🔎 今後の注目要素

  1. ホルムズ海峡の「実弾ニュース」

    「海軍の護衛で第1号のタンカーが通過」というニュースが出ればドル円急落(円高)
    逆に「タンカーが撃沈」されれば160円突破(円安)

  2. 159.00円付近の攻防と「介入」

    日本の財務省がどのタイミングで口先介入、あるいは実弾介入を行うか。
    159円台での買い持ち(ロング)は、爆弾を抱えて走るようなものです。

  3. 3月17〜18日のFOMC

    来週のアメリカの政策金利会合で、FRBが「戦争」と「物価」をどう評価するか。


🚀 初心者へのアドバイス

  • 「今は経済指標を盲信しない」: 昨夜のCPIの結果が示した通り、今は「戦時相場」です。古い統計データよりも、トランプ氏のSNSやイランの動きの方が遥かに重要です。

  • 「原油価格(WTI)をチャートの横に置く」: ドル円を取引する際、原油が上がれば円安、下がれば円高、という連動性が今は極めて強いです。

  • 「159円より上は深追いしない」: 介入リスクが最大級です。利益が出ているなら、一旦利確して「160円の壁」をどうこなすか見極めるのが賢い戦略です。



最後に

2026年3月。私たちは歴史的な激動の中にいます。

でも、怖がる必要はありません。

「情報が錯綜している時こそ、大きなチャンスが隠れている」のがFXです。

一つ一つのニュースを冷静に整理し、資産を守りながら

この荒波を乗り越えていきましょう!






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略歴:管理人はファンダメンタルズ分析をメインとするトレーダー
ドル円をメインに分析解説を行っております。
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