ドル円156円台後半!イランの回答にトランプ氏激怒、PIMCOとゴールドマンが警告する「米利上げ再開」の衝撃シナリオ 📈金利・原油・地政学リスク完全攻略

 







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皆さん、こんにちは。
2026年5月11日、月曜日

ゴールデンウィークが明け、日常の取引が本格的に再開した外国為替市場は
再び「戦時経済」の過酷な現実に直面しています。


先週、日本政府による歴史的な巨額為替介入(4月30日に約5.4兆円規模、その後も5月1日、4日、6日と断続的な介入観測)が発動され、一時は1ドル=155円台半ばまで円高が進む場面がありました。


しかし、今朝のチャートを見ると
ドル円(USD/JPY)は再び156円台後半へとジリジリと値を戻しています。


なぜ、日本政府が数兆円もの血税を投じて円を買い支えたにもかかわらず
わずか数日で元の円安トレンドに逆戻りしようとしているのか?


その理由は、週末に飛び込んできた「トランプ米大統領によるイラン回答の全面拒絶」
そしてウォール街の巨人たちが一斉に鳴らし始めた
「米金利高止まり、最悪の場合は利上げ再開」という不気味な警鐘にあります。


「戦争が終わると思って円を買ったのに、なぜまた円安になるの?」

「今週、日米の財務相会談があるって聞いたけど、どうなる?」

「米国の金利はこれから上がるの? 下がるの?」


こうした疑問や不安をすべて解消し
皆さんがこの激動のボラティリティ(価格変動)相場で致命的な損失を避け
プロと同じ目線で今週のトレード戦略を立てられるよう

最新の国際情勢とマクロ経済データを徹底的に解説します!



1. ドル円156円台後半の現在地 ―― 介入の「壁」と地政学の「崖」で揺れる相場

まずは、足元のドル円相場が置かれている極限の緊張状態を整理しましょう。

  • 現在の現在地:ドル円は 156円70銭〜90銭付近 で推移。

  • 値動きの背景

    先週、日本の通貨当局による「実弾介入」によって160円台から一時155円台半ばまで急落(円高)しましたが、そこから強力な「押し目買い(ドル買い・円売り)」が入っています。

  • 市場の心理

    投資家たちは現在、「155円という国策の壁(日本政府の防衛ライン)」と、「中東情勢の長期化による原油高(ドル高圧力)」という二つの巨大な力に挟まれ、身動きが取れなくなっています。


【ドル円 2026年5月11日のパワーバランス】
  
  [日本政府の介入警戒(155円〜157円)] ⬅ 圧迫 ➡ [ホルムズ海峡封鎖による原油高 + 米金利上昇(158円超へ)]
      
※ベッセント米財務長官の訪日で膠着中


💡 なぜ下がったのに、またジリジリと上がってしまうのか?

初心者の皆さんが最も疑問に思うポイントでしょう。一言で言えば
「日本の介入効果を、世界的な原油高とドルの圧倒的な高金利が飲み込んでいるから」です。


本日(11日)から、トランプ政権のキーマンであるベッセント米財務長官が訪日します。
12日には高市早苗首相、片山さつき財務相、そして日本銀行の植田和男総裁との個別会談が予定されており、為替市場では「日米協調介入」や「米側からの円安牽制発言」への警戒感が下値を支えてはいます。


しかし、その警戒感をもってしても
中東の「戦争の長期化」という圧倒的なマクロの現実を覆すことはできていません。



2. トランプ大統領「全く受け入れられない!」 ―― 和平案へのイランの回答に米国が難色

先週一時的に広がった「早期戦争終結への期待」は、週末に無惨にも打ち砕かれました。


🚨 決裂の真相:イランの最新回答とトランプ氏の怒り

4月8日の停戦発効から約1ヶ月、水面下でパキスタンなどを通じて進められていた「1ページの覚書(和平提案)」に対し、イラン指導部が正式な回答を行いました。

しかし、その中身にトランプ大統領が激怒したのです。


項目イラン側の提案・主張米国(トランプ氏)の要求
核開発問題高濃縮ウランの備蓄の一部を希釈・第三国へ移送。ただし核施設の解体は断固拒否。また、協議決裂時のウラン返還を要求。**イランの核開発能力の「完全かつ永久的な解体」**が必須条件。
ホルムズ海峡米国がオマーン湾の封鎖と対イラン制裁を解除すれば、海峡を段階的に再開する。米軍の承認なしに船舶の出入りは認めない。イランが合意するまで完全閉鎖を継続
金銭・軍事要求30日以内の戦争完全終結、米軍の地域撤退、凍結資産の解除、戦争損害の賠償金支払いイラン指導部の完全な服従。譲歩に応じなければ爆撃再開。


トランプ氏はSNS(トゥルース・ソーシャル)で以下のように猛烈に批判しました。

「私はイランのいわゆる『代表団』からの回答を読んだばかりだ。気に入らない。彼らが過去47年間にわたり人類と世界に対して行ってきたことに対し、まだ十分に大きな代償を払っていない以上、受け入れ可能なものとは想定できない!」


📊 市場のリアクション:リスク回避の「ドル独歩高」

この拒絶声明が流れた瞬間、市場の楽観論(リスクオン)は一瞬で吹き飛び
「有事のドル買い」が再燃しました。

さらに追い打ちをかけるように、現地時間5月10日、ペルシャ湾内のカタール沖で貨物船1隻がドローン攻撃を受けて火災が発生。
UAE(アラブ首長国連邦)やクウェートも敵対的ドローンを迎撃したと発表しました。

イスラエルのネタニヤフ首相も「この戦争はまだ終わっていない」と警告しており
中東の緊迫化が再び原油価格を押し上げる原因となっています。



3. PIMCO(ピムコ)CIOの衝撃警告 ―― 「利下げどころか『利上げ』の可能性も排除しない」

地政学リスクがもたらす「原油高の長期化」は
世界の金融政策を最も恐ろしいシナリオへと引きずり込もうとしています。


世界最大級の債券運用会社であるPIMCO(パシフィック・インベストメント・マネジメント)のダニエル・アイバシン最高投資責任子(CIO)が
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、極めてショッキングな見解を示しました。


「イランによるホルムズ海峡の実質封鎖に伴うエネルギー価格の急騰は、インフレ率を目標の2%に引き下げるのに苦慮してきた主要国の中央銀行にとって、新たな巨大な課題だ。」

 

「FRBは利下げを一段と遅らせるだけでなく、最悪の場合は『利上げ』に踏み切る可能性がある。その可能性を完全に排除することはしない。」


💡 なぜ「利下げ」ではなく「利上げ」なのか?

通常、景気が悪くなりそうなら中央銀行は利下げをします。
しかし、現在の状況は「スタグフレーション(不況下の物価高)」です。

  1. ホルムズ封鎖による原油高が、ガソリンや電気代だけでなく、輸送費や原材料を通じてあらゆる商品に転嫁されます。

  2. インフレが目標の2%から再び3%以上、4%へと再加速する兆候が見られます。

  3. ここでFRBが利下げを行えば、さらにインフレの火に油を注ぐことになり、中長期的な米国の信用(国債の信頼)が完全に崩壊します。

  4. 結果として、インフレを抑え込むために金利を「さらに引き上げる」という劇薬を使わざるを得なくなるのです。

アイバシン氏は、米国だけでなく、欧州(ECB)や英国(BOE)
そして日本(日銀)でも、エネルギー高を背景とした「さらなる金融引き締め」が必要になると指摘しています。


4. ゴールドマン・サックスが「利下げ時期」を大幅後ろ倒し ―― 2026年12月と27年3月のシナリオ

ウォール街の絶対的権威であるゴールドマン・サックス
米国の利下げ観測に対して非常に冷徹な修正を行いました。


📅 ゴールドマンによる最新のFRB政策金利予測

同行のエコノミストが5月8日に発表したリポートによると、FRBによる次の利下げ時期予想が丸々1四半期(3ヶ月)後ろ倒しされました。

  • 次回の利下げ時期(修正前): 2026年9月

  • 次回の利下げ時期(修正後)2026年12月

  • その次の利下げ時期2027年3月


🔍 後ろ倒しの決定的な理由:PCEコア価格指数の高止まり

ゴールドマンのアナリストは、原油高などのエネルギーコストが他の製品やサービスに幅広く波及しているため、FRBが最も重視する物価指標である「PCE(個人消費支出)コア価格指数」が、年内を通じて目標の2%を大きく上回る「3%に近い伸び」で高止まりすると予測しています。

また、アメリカ経済が今後12ヶ月以内に景気後退(リセッション)に陥る確率を、これまでの30%から25%へと引き下げました。

つまり、「アメリカの景気は戦争中であっても非常に強く、労働市場も底堅い。だからこそ、インフレを退治するまで金利を下げる必要も、下げる余裕もない」という判断です。


5月15日には、現パウエルFRB議長が任期満了を迎え、インフレに対して極めて厳しいタカ派姿勢を持つケビン・ウォーシュ新議長への交代(ポスト・パウエル体制)が予定されています。

新体制下では、さらに「金利の高止まり(あるいは引き締め)」が意識されやすい環境が整いつつあります。



💡 総括と今後のトレード戦略: 「原因→結果→予測」

今日お話しした複雑な要素を整理し
明日からのトレードで皆さんが具体的にどのボタンを押すべきか
進むべき羅針盤を提示します。


🔍 地続きのロジックで考える現状

  1. 原因(インプット)

    イランの和平回答をトランプ大統領が「不十分」として一蹴(地政学リスクの再燃 = 原油高 104ドル突破 = インフレ高止まり)

  2. 結果(アウトプット)

    PIMCOやゴールドマンが「米利下げの後退・利上げの可能性」を指摘し、ドルの金利がさらに上昇。ドルが独歩高となる一方で、日本円は売られやすくなる。

  3. 予測(今後の動き)

    日米金利差は縮まるどころか拡大。日本政府による「為替介入」への警戒感だけが、ドル円の上値を158円手前で無理やり抑え込んでいる。





📊 今週のドル円「実践トレード戦略」

初心者の皆さんが最も安全に利益を狙い
かつ致命的な損失を回避するための具体的なプランです。


🛡️ 【目先(超短期)の戦略】:ベッセント来日を狙った「引き付け押し目買い」

今週前半(11日〜13日)は、ベッセント米財務長官が東京に滞在し
高市首相や片山財務相と会談します。

  • リスク: 会談前後で「日米が投機的円売りを共同で包囲する」「協調介入の準備がある」といった強硬な発言が出れば、ドル円は一瞬で154円台後半〜155円台前半まで急落する可能性があります。

  • 狙い方

    157円台後半での飛び乗り買いは「自殺行為」です。政治発言による急落を待ち、155.00円付近まで引きつけてからロング(買い)を仕込む「押し目買い」が最もリスクリワードが良い戦略となります。
    日本の実弾介入が来ても、155円以下は実需(原油輸入のためのドル買い)が非常に強いため、すぐに反発しやすいからです。

🚀 【中長期の戦略】:米インフレ指標(CPI)をにらんだ「ドル買い継続」

12日(火)には、アメリカの最も重要な物価指標である消費者物価指数(CPI)の発表が控えています。

  • 予測: 市場予想では、前年比3.7%上昇とインフレの再加速が見込まれています。

  • 狙い方

    もしCPIが予想通り、あるいは予想を上回る強い数字が出れば、ゴールドマンやPIMCOの懸念が現実のものとなり、ドルの金利はさらに跳ね上がります。
    ベッセント氏が帰国する週後半以降、ドル円は介入を力でねじ伏せて再び158円台、160.00円へと再突入する本質的な上昇トレンドが再開するでしょう。


🇬🇧 ポンド円(GBP/JPY)の「隠れたボーナス」にも注目!

イングランド銀行(BOE)の追加利上げ観測(年内70bpの上昇示唆)が高まっているため、非常に素直な上昇トレンドを描きやすい環境にあります。



💡 初心者へのサバイバル・アドバイス

  • 「155円」は命綱、逆指値は絶対

    日米財務相会談の期間中は、いつ何時「実弾」が飛んでくるか分かりません。
    どんなに強いドル高トレンドであっても、損切り(逆指値)を入れずに放置することだけは絶対にやめてください。

  • 原油価格(ブレント・WTI)のチャートをスマホのトップに置く

    現在の為替を動かしているのは経済の教科書ではなく「石油」です。
    原油が100ドルを下回ればドル円は下がり、110ドルを超えればドル円は介入を突き破ります。



最後に

2026年5月11日。私たちは、大国のリーダーたちのエゴと、中央銀行の苦悩がぶつかり合う、極めてスリリングな時代を走っています。

「わからない時は、ポジションを持たずに見物する」
これも立派なプロの技術です。

自分の資金を全力で守りながら、歴史的な日米財務相会談と、明日の米CPIの行方を見届けていきましょう!








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