ドル円158円台後半!米イラン和平への「楽観」と、インフレ加速に燃えるFRB新体制の「現実」が交錯する週明け相場

 









このブログで用いている相場の見方と予想の仕方はこちら

【FXファンダメンタルズ分析法動画】




皆さん、こんにちは。
2026年5月25日、月曜日。

本日の為替市場は
アメリカとイギリスが祝日で休場となる「薄商い」の中
週明けから窓開けを伴ってスタートしています。


現在、ドル円(USD/JPY)は158円台後半で推移。

先週末まで「160円突破か!?」と市場を恐怖させていた
猛烈な円安・ドル高トレンドが、ここに来て急ブレーキを踏みました。


その最大の理由は、世界を揺るがし続けてきた
「米国とイランの和平交渉」がついに
最終段階(合意間近)に突入したというビッグニュースです。

しかし、これで「円安は終わった、これからは円高だ!」と
安心するのはあまりにも危険です。


なぜなら、アメリカ国内では「インフレの再爆発」
新しく就任した
「ケビン・ウォーシュFRB議長」を巡る
もう一つの巨大な嵐が巻き起こっているからです。


「和平合意でなぜドル円が下がるの?」

 「ウォーシュ新議長になると、アメリカの金利はどうなる?」

 「結局、今週はドル・円・ユーロのどれを買えばいいの?」


こうした投資初心者の皆さんが抱える疑問を
最新の国際情勢と経済データを紐解きながら
「原因 ➡ 結果 ➡ 予測」のロジックで徹底解説します。


この記事を読めば、プロが相場をどう見ているのかが分かり
大損を回避するための明確なトレード戦略が手に入ります!




1. ドル円158円台後半へ反落: 「有事のドル買い」崩壊のメカニズム

まずは、足元のドル円相場が
急落(円高方向へシフト)した理由から整理しましょう。

  • 現在のレート:ドル円は先週末の159円台前半から反落し
    158円台後半で推移しています。

  • 値動きの原因: 複数の米政府高官が「米国とイランが
    ホルムズ海峡の再開に向けた合意に近づきつつある」と発言しました。
    トランプ米大統領も「関係は生産的になりつつある」とこれを裏付けました。

  • 結果(市場の反応): これまで相場を支配していた
    「戦争の長期化 ➡ 原油価格の高騰 ➡ インフレ懸念 ➡ ドル買い」
    という流れが逆回転を始めました。
    ホルムズ海峡が再開されれば原油価格は下がります。
    原油が下がれば、安全資産として買われていた
    「有事のドル買い」が不要になり、利益確定のドル売りが発生します。
    これが、週明けのドル円を下落させた最大の要因です。

 

初心者のためのサバイバル視点  

SBI FXトレードの上田氏が「和平合意に向けて進展があったため、ドルをどんどん買うわけにはいかなくなった」と指摘するように、目先の「ドル買い」の勢いは完全に削がれました。 

しかし、合意文書の「文言調整」には数日かかるとされており、イラン側からの正式な署名があるまでは、急なちゃぶ台返し(交渉決裂)のリスクも残っています。



 

2. 恐怖の米インフレ加速: PCE発表とFRB高官の悲鳴

地政学リスク(中東情勢)が和らいでドルが売られている一方で
アメリカの「経済データ(ファンダメンタルズ)」は
依然として強烈なドル買いを支持しています。


📊 今週の超重要指標:4月「PCE価格指数」の恐怖

今週28日(木)には、FRB(米連邦準備制度)が
最も重視する物価指標である「PCE(個人消費支出)価格指数」が発表されます。

  • 市場の予想: 前年同月比 +3.8%(2月時点から一気に1ポイントも上昇する見込み)

  • 意味すること: イラン戦争によるガソリン代の急騰が、あらゆる商品に波及しています。
    インフレ(物価高)が全く収まっていないどころか、2021年後半以来の猛スピードで再加速していることが証明されようとしています。


🎙️ FRB高官たちは「利上げ」を警戒

このインフレの猛威に対し、FRBの幹部たちも顔を青ざめさせています。

  • ウォラーFRB理事:「次回の政策金利変更について、利下げと同程度に『利上げ』もあり得ることを明確にすべきだ」と発言。

  • バーキン・リッチモンド連銀総裁:「インフレ期待が緩まないか(タガが外れないか)を問う価値がある」と警告。

「アメリカはもう利下げできない。むしろ利上げするかもしれない」
この事実が、下落したドルを下から強烈に支え
「これ以上の円高(ドル安)」を阻む巨大な壁となっています。



3. ウォーシュ新FRB体制のスタート: 市場の「疑念」と「確信」

アメリカの金利を決めるトップ人事も、ついに新しいフェーズに入りました。


🏦 ケビン・ウォーシュ第17代FRB議長の誕生

トランプ大統領の指名を受け、ケビン・ウォーシュ氏が新たなFRB議長に就任しました。
トランプ氏は彼に対し、「すぐに利下げをしろ」と猛烈なプレッシャーをかけています。


💡 市場参加者たちの見方: 「彼はトランプの言いなりにはならない」

当初、市場は「ウォーシュ氏が就任すれば、政治圧力に屈して無理やり利下げをするのではないか」と疑っていました。
しかし現在の債券市場は、「12月までの利上げ確率が約95%」という異常な数値を織り込んでいます。

  • プロの分析: キャピタル・グループのプラニ氏は、「FRBとウォーシュ氏は、インフレ動向を見極めるため慎重姿勢を取るはずだ。
    彼の体制になっても、FRBの対応が過去と大きく変わるとは考えていない」と断言しました。

  • 結論: 市場は、「ウォーシュ新議長は、トランプ大統領の利下げ要求よりも、FRBのインフレ対策への信認(中央銀行としてのプライド)を優先する」と見抜いています。
    これが、長期的な「ドル買いトレンド」が崩れない最大の理由です。




4. ECB(欧州中銀)の決断: 「6月利上げ」は不可避か

アメリカだけでなく、ヨーロッパでも金利の波が押し寄せています。


🇪🇺 ラガルド総裁らECB高官のタカ派発言

  • ラガルドECB総裁: 24日のテレビ番組で、今年のインフレ予測(2.6%)について「状況は変わった。恐らく見直される(上方修正される)」と明言しました。

  • ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁: 「インフレには粘着性がある。ECBの信認を守るためにも、6月に恐らく利上げせざるを得ないだろう」と発言。

  • ミュラー・エストニア中銀総裁: 「来月(6月)の利上げには十分な根拠がある」と断言。


📈 市場参加者の見方とユーロの行方

これまでは「景気が悪いから利上げはできないだろう」と思われていたユーロ圏ですが
イラン戦争によるエネルギー高の直撃を受け
「景気を犠牲にしてでも利上げしてインフレを潰す」という姿勢が明確になりました。

これにより、市場は6月の0.25%利上げを確実視しており
「ユーロ買い(ユーロ高)」が極めて強いトレンドとして浮上しています。




5. 【筆者の視点】今日のおさらいと「通貨の強弱」最終結論

ここまでお話しした複雑な要素を整理し、結局のところ
「今、どの通貨を買い、どの通貨を売るべきか」の結論を導き出します。


🔍 要素の整理(原因 ➡ 結果)

  1. 米イラン和平進展 ➡ 原油安期待 ➡ 短期的な「ドル売り・円買い」

  2. 米PCEとウォーシュ新体制 ➡ 米インフレ再燃・利上げ観測 ➡ 中長期的な「強烈なドル買い」

  3. ECBの6月利上げ示唆 ➡ 欧州の金利上昇 ➡ 「ユーロ買い」

  4. 日本の現状 ➡ 高市首相が日銀の利上げに慎重姿勢(連携不足) ➡ 円買いの勢いが削がれる


📊 現在の「通貨の強弱」バランス

これらの要素を組み合わせると、現在の相場は以下のように見ることができます。

  • 【ドル(USD)】: 短期的には和平期待で売られていますが、政策(金利)的には圧倒的な買い。「下がったら買う(押し目買い)」が正解。

  • 【ユーロ(EUR)】: ECBの利上げ確実視により政策的な買いが強い。ただし、和平が進めばエネルギー危機が和らぐため、ドルほどの爆発力はない。

  • 【円(JPY)】: 原油安期待で一時的に買われていますが、高市首相のスタンス不透明感により、日銀の6月利上げ期待が100%になりきれていません。
    「積極的に買う理由がない(円安地合い継続)」のが現実です。


🚀 初心者が実践すべき「トレード戦略」

  1. 本日は「ノートレード(様子見)」が鉄則
    本日はアメリカとイギリスが祝日で休場です。
    流動性が薄い(取引参加者が少ない)ため、少しのニュースで価格が暴走したり、逆に全く動かなかったりします。
    こういう日は無駄な損失を避けるため、手を出さないのがプロの鉄則です。

  2. ドル円は「158円台前半」への引き付け買い
    中長期的にはアメリカのインフレ(金利高)が勝るため、和平のニュースでドル円が158円台前半まで下がったところを拾う(ロング・買い)戦略が有効です。
    ただし、159円台後半は「介入の地雷原」なので、欲張らずに利益確定を細かく行いましょう。

  3. ユーロ円(EUR/JPY)の押し目買い
    ECBの6月利上げがほぼ確定しているユーロは、円に対して非常に強い動きを見せます。
    ドル円の介入リスクを避けつつ、金利差の波に乗りたい場合は「ユーロ円の買い」が現在の相場で最も理にかなった選択肢の一つです。




最後に

2026年5月25日。
相場は今、「戦争の終わり」という希望と
「インフレの始まり」という絶望が交差する大転換点にいます。

ニュースの表面だけを追うのではなく、「それが金利にどう影響するのか?」を考えることで、相場の未来は驚くほどクリアに見えてきます。

損失を回避する最大の武器は「待つ勇気」です。

今日はしっかりと相場を観察し、火曜日以降の本格トレンドに備えましょう!









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ドル円をメインに分析解説を行っております。
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