ドル円162円台で高止まり!的中率1位アナリストが描く「170円」シナリオと最新の中東・FRB動向
このブログで用いている相場の見方と予想の仕方はこちら
【FXファンダメンタルズ分析法動画】
FXトレーダーの皆さん、こんにちは!
現在の為替市場は、数多くのニュースが飛び交い、非常に難易度の高い局面を迎えています。
足元のドル円(USD/JPY)相場は、歴史的な円安水準である162円台半ばを中心とした高値圏で方向感を探る展開が続いています。
日本の通貨当局による「為替介入」への警戒感がある一方で、中東情勢の緊迫化や強いアメリカ経済の指標がドルを支えており、なかなか円高方向へと下落していかないのが現状です。
「介入が怖いけれど、このまま円安はどこまで進むの?」
「アメリカがイランを連日攻撃しているのは相場にどう影響する?」
「昨夜の米小売売上高や、FRB高官の発言はどう受け止めればいいの?」
この記事では、投資初心者の皆さんにも分かりやすく、現在の相場を動かしているキーポイントと、プロの市場参加者たちの見方、そして今後の具体的なトレード戦略をストレートに解説します。
1. ドル円162円台半ばで膠着。現在の日本市況と市場の見方
まずは、足元の相場環境を整理しましょう。
現在、ドル円は162円台前半から半ばにかけて推移しています。
これは、1986年以来となる約40年ぶりの歴史的な円安水準です。
現在の日本の金融市場(日本市況)は、以下のような状況になっています。
株式市場(日経平均)の急落:日経平均株価は一時2400円超も下落しました。
これまで相場を牽引してきたAI・半導体関連株(キオクシアや東京エレクトロンなど)が、アメリカ市場の流れを受けて利益確定売りに押されています。
AIへの巨額投資が本当に大きな利益を生むのか、収益化に対する不安が市場に広がっているためです。長期金利の低下:日本の10年国債利回りは低下(債券価格は上昇)しています。
為替市場(ドル円)の膠着:株価が大きく下落すると、通常はリスク回避のために「円」が買われる(円高になる)ことが多いのですが、今回はドル円は162円台で高止まりしています。
市場参加者たちはどう見ているか?
三井住友信託銀行の山本威氏が指摘するように、「アメリカの経済指標が強かったことや、FRB高官のインフレ警戒発言、さらに中東情勢の緊迫化がドルの強力な支えになっている」ため、簡単には円高に振れません。
一方で、野村証券の後藤祐二朗氏が指摘するように、「日本の財務省による為替介入への警戒感」や「年金基金(GPIF)が国内投資を増やすかもしれないという期待」が、これ以上ドル円が急上昇する(円安が進む)のを抑え込んでいます。
つまり、強力な「ドル買い要因」と「円買い(介入警戒)要因」がぶつかり合い、162円台で身動きが取れなくなっている状態です。
中東情勢などに改善が見られなければ、この高止まりはしばらく続きそうです。
2. 驚愕の「1ドル=170円」予測!的中率1位アナリストの視点
こうした膠着状態の中、ブルームバーグの為替アナリストランキングで「予測的中率1位」に輝いた凄腕ストラテジストが、驚きの見解を示しています。
インドの調査会社クシティジの創業者であるビクラム・ムラルカ氏は、今年4〜6月期に「160円を超える円安」を見事に的中させた数少ない専門家の一人です。
その彼が、来年には「1ドル=170円まで円安が進む可能性がある」と予測しています。
ニュースを追わず、チャートを信じる独自モデル
ムラルカ氏の最大の特徴は、「要人発言やニュースをほとんど重視せず、価格チャート(データ)に集中する」という点です。
財務相の口先介入などのニュースには反応せず、「日経平均とダウ平均の相対的な強さ(ND倍率)」や「日米の金利差」など、客観的なデータを徹底的に分析しています。
なぜ170円まで円安が進むのか?
彼が円安継続を予想する根本的な理由は以下の通りです。
日米の圧倒的な金利差:日本銀行が世界で最も利上げに消極的であるのに対し、アメリカは依然として高金利を維持しています。
この金利差が埋まらない限り、「円を売ってドルを買う(円キャリートレード)」動きは止まりません。為替介入の効果は薄い:日本政府は過去最大の巨額介入を行いましたが、市場の大きなトレンド(方向性)を変える力は失われていると分析しています。
高市政権の財政政策への懸念:日本の拡張的な財政政策が、将来的な円の価値を下げる(円安要因になる)と市場から見られています。
ムラルカ氏は「170円が妥当な目標であり、それを突破すれば一段と円安が進む」と警告しています。
最も円に強気なシナリオ(円高になった場合)でも、一時的に154円程度までしか戻らないと分析しており、プロの目線では依然として「圧倒的な円安トレンド」が続いていることがわかります。
3. 中東情勢の緊迫:米軍の連日のイラン攻撃と「有事のドル買い」
現在、為替相場を強力にドル高方向へ押し上げている最大の要因が、泥沼化する中東情勢です。
米軍とイランの攻撃の応酬
米軍は16日、前日に続いてイランへの追加攻撃を実施しました。
イランの軍事能力を低下させることが目的ですが、今回はイランの石油積み出し拠点であるカーグ島近くでタンカーを攻撃するなど、作戦を拡大しています。
これに対し、イランもクウェートやヨルダンの米軍基地を攻撃して報復しています。
さらに、イランは「もし米国がイランのインフラ(電力網など)を攻撃すれば、紅海の石油輸送ルートを封鎖するよう武装組織フーシ派に要請した」と報じられています。
相場への影響:原油高とドル買い
この連日の軍事衝突により、世界のエネルギー輸送の要衝である「ホルムズ海峡」を通航する船舶が激減しています。
原油の輸送量は、前週の日量940万バレルから約550万バレルへと急減しました。
エネルギー供給が滞れば、原油価格は高騰します。
原油価格の上昇は、世界的な「インフレ(物価高)の再燃」を意味します。
インフレが起きれば、アメリカの中央銀行(FRB)は金利を下げられず、高金利が維持されるため「ドルが買われる」ことになります。
さらに、戦争という危機的状況下では、世界で最も安全な資産とされる「ドル」に資金が逃げる「有事のドル買い」が発生します。
市場参加者は、この中東の混乱が長引くほど企業業績への悪影響やインフレ懸念が強まり、結果としてドル円の高止まり(円安)が続くと見て警戒を強めています。
4. 昨夜の米小売売上高:強かったアメリカの消費
中東情勢に加えて、アメリカの国内経済の力強さもドルを支えています。
昨夜発表された6月の米小売売上高は、市場の予想に一致する「前月比0.2%増」と堅調な結果となりました。
指標のポイントと市場の反応
ガソリン価格が下落したため、ガソリンスタンドでの売り上げは大きく落ち込みましたが、その浮いたお金がネット通販(アマゾンプライムデーなどの無店舗小売り)や家電、スポーツ用品などの「裁量支出(生活必需品以外の消費)」に回りました。
GDP(国内総生産)の計算に使われる「コア売上高」も0.5%増加しており、「アメリカの個人消費は依然として非常に底堅い」ことがデータで証明されました。
ウェルズ・ファーゴのエコノミストが「アメリカの消費が弱いという見方に賭ければ負けるだろう」と述べているように、市場参加者はアメリカ経済の強さを再確認しました。
経済が強ければFRBは慌てて利下げをする必要がないため、これも「ドル買い(円安)」を後押しする材料となっています。
5. FRB高官の相次ぐタカ派発言:インフレへの警戒
強い経済指標に加え、アメリカの金融政策を決定するFRBの高官たちからも、インフレを警戒する発言(タカ派発言)が相次いでいます。
シュミッド総裁とローガン総裁の警告
カンザスシティー連銀のシュミッド総裁は
「インフレが一段と加速するリスクがある」と強い懸念を示しました。
直近の消費者物価指数(CPI)は鈍化しましたが、「それでインフレが収まったと判断するのは時期尚早だ」と釘を刺しています。
インフレは供給不足だけでなく、アメリカの「力強い需要」が原因であると分析しています。ダラス連銀のローガン総裁は
さらに踏み込み、「インフレ率が目標の2%に戻る方向にはない」とし、なんと「政策金利の小幅な引き上げ(利上げ)を支持する」と明言しました。
市場では「利上げはもう終わった」という楽観論もありましたが、FRB内部では現在の中東情勢による原油高なども踏まえ、再びインフレが燃え上がることを極度に警戒しています。
こうしたタカ派的なスタンスが、ドル円の下値をガッチリと固めています。
6. イギリス中銀(BOE)と日本の片山財務相の動き
アメリカ以外の動向も確認しておきましょう。
イギリス:景気低迷で利上げの理由はなし
イングランド銀行(英中央銀行)のブリーデン副総裁は、「景気が弱い状況で、利上げを行う理由はほとんどない」と発言しました。
中東情勢で原油価格は上がっていますが、イギリス国内の景気が低迷しているため、インフレが定着する可能性は低いと見ています。
アメリカ(FRB)がインフレ警戒を強めているのとは対照的(ハト派的)であり、為替市場ではポンドよりもドルが選ばれやすい環境と言えます。
日本:片山財務相の「口先介入」
一方、日本の片山さつき財務相は今朝の会見で、「必要とあればいつでも果断な措置(為替介入)を取る」と改めて強いトーンで市場を牽制しました。
しかし、前述のアナリストの分析にもあったように、市場参加者の反応は冷ややかです。
「介入への警戒感」として急激な円安を遅らせる効果(時間稼ぎ)はあるものの、日米の金利差や財政懸念という根本的な問題が解決しない限り、口先介入だけで円高トレンドに転換させるのは不可能だと見透かされています。
7. まとめ:今後のトレード戦略
現在の為替相場は、以下の構図になっています。
ドルを押し上げる力:中東の地政学リスク(有事のドル買い・原油高インフレ)、底堅い米小売売上高、FRB高官のタカ派発言(利上げ警戒)
円安を食い止める力:日本の財務省による為替介入への警戒感。
ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)を見れば、圧倒的に「ドル買い・円安」のトレンドが継続しています。
トップアナリストが「170円」を視野に入れているように、中長期的には上目線(ドル高)で相場と向き合う必要があります。
具体的なトレード戦略
ショート(売り)は極めて危険:これだけ強いドル買い材料が揃っている中で、「そろそろ下がるだろう」という値頃感でドル円をショート(売り)するのは火中の栗を拾うようなものです。
「押し目買い」が基本:戦略の基本は、下がったところで買う「押し目買い」です。ただし、162円台後半から163円に向けては、片山財務相が言う「果断な措置(実弾介入)」がいつ飛んできてもおかしくない超危険地帯です。
介入を待つ:最も賢明なのは、高値で飛び乗るのを我慢し、実際に為替介入が行われてドル円が数円規模で急落(ナイアガラ)した直後の、パニック的な安値を拾う戦略です。
中東のニュース速報ひとつで大きく値が飛ぶ神経質な相場です。
必ずストップロス(損切り)を設定し、資金管理を徹底してトレードに臨んでください。
チャンスは必ず来ます、冷静に市場のシグナルを見極めましょう!
運営者情報
運営者:FX研究ブログ
管理者:ブタメン
略歴:管理人はファンダメンタルズ分析をメインとするトレーダー
ドル円をメインに分析解説を行っております。
2025年より当ブログを運営
X:ブタメンFX



